怪しい営業マン
ミナミの喫茶店で打ち合わせをしていたら、隣の席に女性2人が座られました。
続いてイケメン男性が着席です。
「何かの商談だろうか?」そのくらいに思っただけで気にもしなかったのですが、
「あ!お疲れ様です!どうもです!」ってイケメンに挨拶する若い男が。
他の席では更に上役と思われる女性が居るらしく他のテーブルがザワついています。
よく見るとこのフロアーは、わたくしの席以外イケメングループのメンバーで埋め尽くされた喫茶店。
何のグループか分かりませんが、イケメン営業マンが女性2人と商談するのに、周りのテーブル全てが営業会社のメンバーなのです!
わたくしに緊張が走りました。
わたくし全く部外者なんですが、まるでメキシコのスラムに置き去りにされたかの様に不安に駆られてしまいました。だって全員見知らぬ組織なんだもん!
盗み聞きなんてしてませんよ。
隣なんで嫌でも聞こえてくるんです。
イケメンは話し慣れている感じで、淡々と説明してました。男9割 女性1割の会話ですね。
女性は「へー!」「凄ーい!」って言ってたから商品アピールも良かったのでしょう。
周りの席の仲間も会話には入って来ませんが、テーブルからは成功者アピールがこれ見よがしに聞こえてきます。
これは商談じゃ無く勧誘だな。
この女の子に逃げ道は無い。
わたくし達はもっと聞きたかったんですが時間なので店を出ました。
やっぱミナミは怖いな〜 (・_・;
しかしイケメン君は一つだけ失敗してましたね。
彼は何かの事例で自分の彼女の話をしてましたが、
若い女性を勧誘する為に23歳のイケメンが抜擢されたんだから、彼女の話はしたらダメでしょーってツッコミたくなりましたよ (^_^;)
わたくしが「あの営業の子、若い女を勧誘するのに、1つでも落ちる可能性のある選択肢を自分から潰すなんてもったいない。」
そう言うと、一緒に打ち合わせしていた人が
「そんな計算するなんて、あんたが1番怪しい営業マンや」
と、お褒めのお言葉をかけて下さいました!